神社とお寺の違い

生活

「神社とお寺の違いが知りたい」
「神社を参拝するマナーを知っておきたい」
「神社本庁って何?」

神社は近年結婚式を挙げる人が再び増えており、注目度が高まっています。
もともと神道の信仰により神様を祀るための建物の総称であり、鳥居の内側は神域です。
仏教のように特定の人物を祀るのではなく、産土神や皇室、氏族の祖神、偉人や国家にとって功労があった人などの霊を神として祀っているのが特徴でもあります。
そのため開祖と呼ばれる人はおらず、もちろん神道を作った人もいません。
神道は人の生活と密着をしており、山や森、巨木などに神が宿ると考えていました。
多くの神社には木が多く植えられていますがこれは鎮守の杜と言われ、木々の中にはご神木と呼ばれる神聖な木があり注連縄が締められているのが確認できます。

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神社本庁

鳥居は俗界と境内との境界を示している

また敷地にはいる場合は鳥居をくぐりますが、鳥居は俗界と境内との境界を示しており、入るために参道には身を見読めるための手水舎が設けられています。
さらに仏教との違いとして神道は死をけがれとしているため、結婚式は行われますが、お葬式を行ったり墓地が建墓されたりすることはありません。
では神道の人はどのように葬儀をするのか、という疑問がわきますが、神式による葬儀は神葬祭と言われ神主によって行われます。
葬儀ではお焼香の代わりに榊を手向ける玉串で行われており、榊には紙垂と呼ばれる白い紙が付けられています。
玉串を捧げた後は二礼二拍手一礼でお参りをしますが、拍手の際には音を立てません。
またすべての葬儀が終わった後は精進落としを行いますが、精進落としとは呼ばずに直会と呼び会を執り行います。

神社とお寺はそもそも起源が異なっている

神式には独特な行事と言い回し、さらに風習があり、それを執り行う神社とお寺には異なる点が多数あります。
そもそも起源が異なっており、仏教はインドや中国などから日本に伝わってきた外来の宗教であり、キリスト教もまた外来の宗教です。
ですが神道は日本起源のものであり、さらに多くのものや人物を神としてあがめており、この世のあらゆるものに神が宿るという考え方から八百万の神々という言葉もあります。
簡単に言えばお寺は仏像があってお坊さんがいる場所であり、神社は日本の神様が住んでいる場所ということになります。
お寺は近年僧侶がいない場合もありますが、多くの場合仏教を信仰する修行者がいて、さらに仏様の像が設置されています。
この仏様は寺院によって異なりますが、大日如来や薬師如来、釈迦如来や聖観世音菩薩であり、それぞれ手の位置などが異なっているのが特徴です。

神社では祀られている神様の姿は見ることができない

仏様の姿を拝むことができるのですが、神社では祀られている神様の姿は見ることができません。
大変崇高であり神聖な場所のため立ち入ることさえできないのです。
なお神々の中で最も最高位とされているのは太陽の神とも言われる天照大神であり、決まった教えもありません。
そのため教という漢字は使用せず、道という字を使用し神道と呼ばれています。
また神職と呼ばれる神主と巫女がおり、それぞれ祭事や社務、祈祷などを行っています。
巫女の名はよく聞くことがありますが、神主の補助と神事の際の神楽と呼ばれる舞を奉納する仕事をしており、それぞれしきたりにより業務をこなしているのが見受けられます。
参拝の仕方にも違いが生じています。
お寺では山門で一礼をし参道を歩き手水舎で手と口を清めたら本堂に向かい、お賽銭を入れてお参りをします。

お寺では拍手をせず合掌をするのがポイント

お寺では拍手をせず合掌をするのがポイントであり、お参り後は深くお辞儀をしてその場を去ります。
参道においてもどの場所を歩いても構いません。
一方の神道では鳥居の前で一礼し、参道へ歩いて拝殿へと向かいますが、参道の中央は歩いてはいけない決まりになっています。
これは参道の中央部分は神様が通る道としている所が多いためであり、左右どちらかの端を歩くのがルールです。
そのため真ん中を歩かないようにしてください。
参道を進むと手水舎があるので、手と口を清めますが、この時も右手で柄杓を持って最初に左手を洗い、次に持ち替えて右手を洗います。

二拝二拍手一拝する

拝殿に向かったらお賽銭を入れ鈴を鳴らしますが、鈴を鳴らすのは神様をお呼びするためです。
お寺では拍手をしないで合掌のみでしたが、ここでは二拝二拍手一拝であり、深くお辞儀を2回したら2回拍手をし、最後にもう一度深くお辞儀をします。
お祈りをする場合は現世で幸せに暮らせるようにとお祈りするのが良いとされており、身の汚れを清めるためにお参りをするため自分の欲望や金銭的な願いなどは本来の目的から離れてしまいます。
そのため皆の幸せを願い、過ごすことができるよう願うのが基本です。
どちらも神聖な場所ですが、お寺は仏様、神社は神様を祀るところという違いがあります。
そして仏様は見ることができますが、祀られている神様は見ることができません。
僧侶やお墓もなく、さらに葬儀も行うことはありません。

まとめ

日本由来の宗教であり独特な空気感があるので、お寺との違いを感じることができますし、近くに森林が多いのでパワースポットとしての役割もあります。

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