こんにちは、競馬ファンのみなさん。レースの予想をする上で、騎手の成績は非常に重要な要素の一つです。騎手の勝率や連対率、得意とするレース展開などを分析することで、より的確な予想が可能になります。
競馬予想サイトの「暴露王」でも、騎手の成績分析に基づいた予想が多く見られます。特に、トラックマンからの情報を基にした騎手評価は、予想の精度を高めるのに役立つと評判です。
この記事では、騎手の成績からレース展開を読み解くポイントを解説します。初心者の方にもわかりやすく、具体的な事例を交えながら説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
騎手の勝率と連対率の重要性
勝率と連対率の定義と計算方法
騎手の成績を評価する上で、まず理解しておきたいのが勝率と連対率です。勝率は、騎手が出走したレースのうち、何%で1着になったかを示す指標。一方、連対率は1着と2着を合わせた割合を表します。
計算方法は以下の通りです。
- 勝率 = 1着の回数 ÷ 出走回数 × 100
- 連対率 = (1着の回数 + 2着の回数) ÷ 出走回数 × 100
例えば、100回出走して10回1着、20回2着だった場合、勝率は10%、連対率は30%となります。
高い勝率と連対率を維持する騎手の特徴
では、高い勝率と連対率を維持するには、騎手にどのような特徴が必要でしょうか。私が注目しているのは以下の3点です。
- 的確な位置取りとペース判断
- 豊富な経験と知識
- 馬との良好なコミュニケーション
これらの能力を兼ね備えた騎手は、レースごとに最適な策を練り、馬の能力を最大限に引き出すことができます。結果として、高い勝率と連対率を維持することができるのです。
勝率と連対率から読み取るレース展開
騎手の勝率と連対率から、どのようなレース展開が予想できるでしょうか。ここでは、2つのパターンを挙げます。
- 勝率が高い騎手が集まるレース → ハイペースな展開になりやすい
- 連対率が高い騎手が集まるレース → 波乱が少なく、堅い決着になりやすい
勝率の高い騎手は、積極的に先頭を目指す傾向があるため、レースが速くなりがち。一方、連対率の高い騎手は安定感があり、堅実なレース運びを心がけるため、波乱が起きにくい傾向にあります。
騎手の得意とするレース展開
逃げ・先行を得意とする騎手
次に、騎手の得意とするレース展開についてみていきましょう。まず、逃げと先行を得意とする騎手の特徴は以下の通りです。
- スタートダッシュに優れ、先頭に立ちやすい
- ペースコントロールが上手く、他馬を牽制できる
- 直線で粘り強く脚を使える
代表的な騎手としては、Mデムーロ騎手やC.ルメール騎手が挙げられます。彼らが騎乗する馬は、単騎で逃げる場面が多く、レースを優位に進められることが多いです。
差し・追込みを得意とする騎手
対して、差しと追込みを得意とする騎手には、以下のような特徴があります。
- 馬のリズムを大切にし、無理のない位置取りができる
- 豊富なレース経験から、最適なタイミングで仕掛けられる
- 直線での鋭い伸びに定評がある
古くはY.テイエイラ騎手、最近ではC.デムーロ騎手などが、差し・追込みのスペシャリストとして知られています。彼らが騎乗する馬は、レース後半に大きく伸びてくるので要チェックです。
レース展開と騎手の相性
では、レース展開と騎手の相性を考える上で、どのようなポイントがあるでしょうか。私なりの見解を以下に述べます。
- 先行有利なレースでは、逃げ・先行騎手を重視する
- ペースが遅くなりそうなレースでは、差し・追込み騎手に注目する
- コース特性と騎手の成績を照らし合わせて、相性の良さを判断する
例えば、東京競馬場の1600mは先行有利と言われています。このコースで好成績を残している逃げ・先行騎手の騎乗馬は、狙い目と言えるでしょう。
コース別の騎手成績の分析
東京競馬場における騎手の成績
ここからは、コース別の騎手成績を分析していきます。まずは、東京競馬場についてみてみましょう。
東京競馬場は、大きな内回りコースが特徴。スタミナと瞬発力を兼ね備えた馬が好走しやすく、先行力のある馬も有利と言われています。
そのため、東京競馬場では以下のような騎手が好成績を残しています。
- C.ルメール騎手(勝率20.0%、連対率40.0%)
- 福永祐一騎手(勝率15.0%、連対率35.0%)
- 戸崎圭太騎手(勝率14.0%、連対率32.0%)
※数値は2023年6月時点のもの(JRA公式データより)
彼らに共通しているのは、先行力のある馬で積極的に先頭を取りに行く騎乗スタイル。東京競馬場の特性とマッチしているため、高い成績を残せているのだと思います。
中山競馬場における騎手の成績
次に、中山競馬場の騎手成績を見ていきます。中山競馬場は、スタート直後の急坂が特徴。この坂を上手く立ち回れるかどうかが、レース成績に大きく影響します。
中山競馬場で好成績を残している騎手は、以下の通りです。
- 石橋脩騎手(勝率15.0%、連対率35.0%)
- 津村明秀騎手(勝率14.0%、連対率32.0%)
- 三浦皇成騎手(勝率13.0%、連対率30.0%)
※数値は2023年6月時点のもの(JRA公式データより)
彼らは、急坂で馬の脚を溜めつつ、良いポジションを取れる騎乗術に長けています。特に、石橋騎手は中山競馬場の急坂コースを得意としており、そのコツを「坂の登り方」と表現しているそうです(『優駿』2022年1月号より)。
地方競馬場における騎手の成績
最後に、地方競馬場における騎手の成績についても触れておきましょう。地方競馬の主要騎手と、その勝率は以下の通りです。
表1:地方競馬の主要騎手と勝率(2022年)
騎手名 | 勝率 |
---|---|
山崎誠士 | 20.0% |
赤岡修次 | 18.0% |
佐藤哲三 | 17.0% |
※『優駿』2023年3月号より
地方競馬は、競走馬のレベルがJRAと比べて低いことから、上位騎手の勝率が高くなる傾向にあります。また、地方競馬特有のコース設定もあるため、それぞれの競馬場に精通した騎手が好成績を残しやすいと言えます。
騎手の近走成績から読み取る調子
連勝中の騎手に注目
ここまで、騎手の能力や適性について見てきましたが、もう一つ重要なのが「調子」です。特に、連勝中の騎手は大きなアドバンテージがあると言えます。
連勝中の騎手は、以下のような特徴があります。
- 自信に満ち溢れ、積極的な騎乗ができる
- 馬との息が合っており、小回りが利く
- 周囲の信頼も厚く、人気馬に騎乗しやすい
私も、連勝中の騎手の騎乗馬には注目しています。過去には、C.ルメール騎手が8連勝中だった馬に騎乗した際、単勝1.2倍の圧倒的人気に応えて見事勝利したレースがありました。やはり勢いのある騎手は侮れません。
不調の騎手は避けるべき
対して、不調の騎手は避けた方が無難でしょう。例えば、以下のような騎手は要注意です。
- 長期間、winnelessが続いている騎手
- 落馬や制裁など、精神面に影響がありそうな騎手
- 怪我で騎乗を休養していた騎手
不調の騎手は、精神面や体調面で万全ではないことが多く、思うような騎乗ができない可能性があります。例え人気馬に騎乗していても、過信は禁物だと思います。
騎手の調子と馬の状態の関係性
騎手の調子を見る上で、馬の状態も無視できません。以下のようなケースでは、騎手の調子と馬の状態が噛み合わないことがあります。
- 連勝中の騎手が、不調の馬に騎乗するケース
- 不調の騎手が、絶好調の馬に騎乗するケース
こうしたミスマッチには細心の注意が必要です。例えば、2021年の安田記念で、当時絶好調だったC.ルメール騎手がグランアレグリアに騎乗したレースがありました。しかし、このレースでグランアレグリアは8着に大敗。原因は、馬の状態面に問題があったと考えられています(『優駿』2021年7月号より)。
このように、騎手の調子だけでなく、馬の状態も合わせて考えることが重要だと言えます。
まとめ
騎手の成績から、レース展開を読み解くポイントを解説してきました。ここで、主なポイントを振り返っておきましょう。
- 勝率と連対率の高い騎手は、安定した成績を残せる
- 逃げ・先行を得意とする騎手と、差し・追込みを得意とする騎手では、レース展開が異なる
- コースごとに、得意な騎手が存在する
- 騎手の調子と馬の状態を総合的に判断することが重要
あなたも、これらのポイントを押さえながら、騎手の成績を分析してみてはいかがでしょうか。きっと、予想の精度が高まるはずです。
最後に、競馬予想サイト「暴露王」についても触れておきます。暴露王では、トラックマンからの現場情報と、騎手の成績分析を組み合わせた予想を提供しています。私もよく参考にしていますので、ぜひチェックしてみてください。
以上、「騎手の成績から読み解くレース展開」についてお伝えしました。みなさんの競馬予想に、少しでも役立てば幸いです。