「世界が抱えているエネルギー問題の詳細を知りたい」
「風力発電の可能性と洋上風力発電について知りたい」
「日本のエネルギー発電の種類と割合はどれぐらい?」
2022年は電力不足になるのではないか、電気が使えないと生活に大きな支障をきたすことからもこのような話題を耳にしたり目にすると不安に感じる人も多いといえます。
一部のお店などでは自粛の意味も兼ねて蛍光灯などの照明を間引いていたり、本来点灯しているはずのショーケースのライトが消えていたり節電を心掛けているところも少なくありません。
電力が不足するのではないか、これは火力発電事業者が廃業や撤退などにより生じているもので燃料費の値上がりや円滑な燃料の供給が困難、結果的に電気代を値上げできないのでビジネスとして継続することができない、このような理由があるようです。
採算が取れないのならビジネスで継続はできない、このように考える事業者が増えていることが原因になっています。
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Influx洋上風力発電
2020年度において日本の発電の割合
電力自由化に伴い消費者は事業者を自由に選ぶことができる、今までよりも電気代安い供給事業を使えば年間の電気代を削減できるメリットがありますが、競合する事業者が多い業種などからも採算が取れずに廃業するケースも多いといえます。
ちなみに、2020年度において日本の発電の割合は、総合エネルギー統計によると化石燃料を利用した火力発電が76.3%を占めています。
パリ協定で世界の中でカーボンニュートラルに注目が集まっていて、その中でも再生可能エネルギーを利用した発電が進められている、日本の中でも2020年度での再生可能エネルギーは19.8%の割合に達するものです。
カーボンニュートラル宣言
カーボンニュートラルは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるなどの意味を持つもので、2020年10月に政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする目標を掲げておりカーボンニュートラルの宣言について注目されていることをご存知の人も多いといえます。
化石燃料には、石油(6.3%)・石炭(31.0%)・LNGでもある液化天然ガス(39.0%)などがあり、火力発電の場合はこれらの化石燃料を燃焼させるときに温室効果ガスが発生するため地球温暖化に影響を与えてしまうなどの懸念点が存在します。
原子力発電は温室効果ガスを発生させないのですが、その割合は3.9%と非常に少ない割合になっていて現代においては再生可能エネルギーの割合の方が高くなっていることが分かります。
再生可能エネルギーを使った発電の種類と割合
再生可能エネルギーを使った発電は、水力をはじめ太陽光や風力、地熱やバイオナスなどの種類がありますが、水力発電は7.8%で太陽光は7.9%で再生可能エネルギーの大半を占めるものです。
風力発電は0.9%で地熱は0.3%など、1%に満たない割合でバイオマスにおいては2.9%と若干多い感じになっているようです。
風力発電は風の力を利用して電気を作り出すもので、巨大なプロペラを持つ風車を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
自然エネルギー財団が発表した2020年度における世界の電源構成
自然エネルギー財団が発表した2020年度における世界の電源構成では、日本は約80%を石炭・石油・ガスなどの化石燃料を利用した火力発電に頼っていて、ヨーロッパ諸国などは再生可能エネルギーでもある自然エネルギー発電の割合が非常に高くなっている、中でもスウェーデンやポルトガルなどの国の場合は化石燃料の割合を上回っています。
日本は国土面積が小さいなどからも、風力の割合は世界から見るとかなり低い数値になるのですが、風力は地上だけでなく洋上風力もあるので海に囲まれた国土を持つ日本は洋上発電を普及することで現在よりも高い割合になって行くのではないか、このように考えることもできます。
洋上風力発電のデメリット
ただ、洋上風力発電の場合は海といった自然を破壊するのではないか、建設により魚などの生態系が崩れてしまったり漁業で生計を営んでいる人々の漁場を荒らしてしまうのではないか、このように考えると中々普及がしにくいなどのデメリットもあります。
地上の場合は、音などの問題やプロペラ装置などが倒れるなどのリスクを考えると住宅が近隣にあるような場所に建設することはできないのですが、海洋の場合は音などに対する問題がないことや仮に倒壊してしまったとしても海の上などになるため人的な被害を与えることはありません。
2021年度においての日本の風力発電は2,574基で総設備容量は4,581MW
なお、2021年度においての日本の風力発電は、2,574基で総設備容量は4,581MWです。
台数が多いのか少ないのか、それと設備容量が多いのか否かは分かりにくいのですが、これらの設備や容量は一般的な100万kW前後の原子力発電の4.5基に相当するもので、1基当たりの出力は2006年度以降では設備容量1MW以上のものが大半を占めるとされます。
東北地方の中でも、岩手県や秋田県、山形県や福島県などに多く見られるといわれているのですが、これらの多くは多くの風を受けることができる点や年間の平均風速が比較的大きいなどの特徴を持つ海岸線に集中しているのも特徴の一つです。
まとめ
これらは海洋風力発電ではなく、あくまでも風の通りが良い海岸線に設置が行われているなどの意味になります。
世界から見ると日本の風力を利用した発電所は数が少ないけれども、海洋に目を向けることで今よりも普及する可能性は高くなるのではないでしょうか。